第11回 できないことばかり指摘されるギフテッド ~もっと褒めてほしい!~

投稿も10回を達成し、ブログを書くことにも慣れてきたままぱんだ♪今回は、「できないところばかり指摘するんじゃなくて、いいところを見つけてもっと褒めて!」という、ままぱんだの心の叫びを綴っていきます。ギフテッドが幸せに生きていくためには、いいところを褒めてもらうことが必要不可欠。突き抜けているところを褒めてもらうことももちろんうれしいけれど、自分でも気づかない「いいところ」を褒めてもらったときの感動ときたら!!もう一生忘れられません。苦手だと思っていたことが得意になることも!ギフテッド息子やままぱんだ自身の体験も交えてお話ししますので、最後まで読んでいただけるとうれしいです。

「問題点指摘型」の学校システム

日本の学校って、苦手なことやできないことばかりが注目され、それらを克服するように指導されますよね。今は不登校のギフテッド息子。小学校のときはまだよかったものの、中学に上がるとできないことばかりを指摘されるようになり、嫌気がさしたと言います。

ギフテッド息子の場合は英語。スペルを正確に書くことが難しく、テストでは点を落としまくりでした(そりゃそうです、テストでは正確に書けないと×ですから)。なので、もうこの時点で英語が苦手に…。国語の漢字も然り。正確に書けなければ点は取れません。面談では、定期テストの結果を見せられ、できていないところや足りないところを指摘されるのみ(ほとんどの中高がそうではないでしょうか?)。勉強だけでもこんな感じです。加えてクラスメイトにも「微生物電池の研究より、勉強したほうがよくない?」と言われる始末。まあ先の受験のことを考えたらその通りなんですけどね。というわけでギフテッド息子、学校で褒められたことなんてほとんどなかったのではないでしょうか。

このように、「問題点指摘型」の学校システムの中では必然的に褒められることが少なくなってしまいます。できて当たり前、できなかったら努力して克服しましょう、ということなので。ギフテッドじゃなくても、苦手なことばかり指摘されてどこも褒めてもらえなかったら、悲しくなってしまうのではないでしょうか。

職場だって「問題点指摘型」 水族館のシャチのように褒められたい!

じゃあ、大人になって働くようになったらどうなるのか?というと…。はい、変わりません(笑)。職場も「問題点指摘型」です。「責任感が足りない」とか「協調性がないって思われちゃうよ」とか、時の上司に言われました。そうだったんだろうけど、問題点は指摘されるのにいいところは全くと言っていいほど見つけてくれない。だから、もちろん褒められることもない。仕事なんだから問題点を指摘されるのは当たり前、指摘されたら素直に直さないと!っていう意見もあるかと思います。でも、それでもままぱんだは「褒めてほしい!」と思います。

パンダのように、ありのままにのんびりと生きていたいままぱんだ。実は鴨川シーワールドのシャチが大好きで、シャチとトレーナーさんの動画を見て楽しんでいます♪4頭のシャチと、優しいトレーナーさんたち。海の生態系で頂点に君臨するあのシャチが、もう大きな犬にしか見えません(笑)。それくらい可愛い♡で、何がすごいかというとシャチとトレーナーさんの信頼関係!種が違ってもあんなにも信頼し合えるんだ、って感動します。と同時に、同じ人間なのに分かり合えない…という悲しさも感じてしまう(泣)。鴨シーのシャチみたいに褒められたら、もう全力でジャンプ(仕事)するし、ショー(プロジェクト)だって成功させちゃいます!!

ただ褒めればいいわけではありません…。意図的に褒めるのはNG!

いいところを褒めればいいのはわかった。でも実際どうやって?「すごいね!」って褒めればいいの?実はギフテッドを褒めるにはコツがあるんです。物事の本質を見抜くのが得意なギフテッド。ただ褒めても効果薄です。なかでも「○○ができるようになってほしいから」と下心ありで意図的に褒めることは逆効果。親(先生)は自分に○○させたいから褒めているんだな、と瞬時に見抜いてしまいます。結果、やらない(笑)。ではどうするか?それは、意図的ではなく純粋にすごい!と思ったことを褒めるのです。コツは、無理に褒めようとしないことですかね。それじゃあ褒めることがない!?って思われたでしょうか。大丈夫!たとえば子どもをよーく見ていたら、「え、これすごい!」と思うことの1つや2つ見つかります。

こんなふうに褒められるとうれしい!大きなきっかけになることも

ここからは、ままぱんだの実体験のお話です。

算数・数学が苦手だったにもかかわらず、気づけば実験のある学部に進学したままぱんだ。2年生のとき、顕微鏡を使って観察する実習がありました。上手くできず顕微鏡が苦手に…。ところが1年後、別の実験で顕微鏡を使ったとき。「あ~あ、顕微鏡いやだな。観察できなくて最後まで残されるのかな」と暗い気持ちで覗いていました。先生に「見えた?」と聞かれても上の空。で、実際先生が覗くと見えていたんです!!「おお、すごい!ままぱんださんの、見えてるよ!みんな、こっち来て見てみて。これだよ」と。なんと、私が一番に見えたんです。えっ!?と思いましたよ。苦手だと思っていたことを褒められるなんて。でもその瞬間、とてもうれしく誇らしく(?)感じたのと同時に、「顕微鏡、苦手じゃないかも…」と思ったのです。もちろん、その先生は私が顕微鏡が苦手なんて知りません。で、現在、ままぱんだは顕微鏡を使う仕事をしています。自分が苦手に感じていることや、自分でも気づいていない良さ。これを純粋に褒めてもらったとき―― ギフテッドのなかで大きなきっかけが生まれます。

いかがでしたでしょうか?ギフテッドを褒めるのは多少コツが必要。でも、まわりが何気なく褒めたそのひと言が、ギフテッドの人生を左右することになるかもしれないのです。ギフテッドでもそうでなくても、褒められるのはうれしいこと。純粋に「すごい!」と思ったら、どんどん褒めてあげてくださいね😊

次回(第12回)は、【なんでそんなに激しいの? ~ギフテッドと過興奮性~】です。ギフテッドの5つの過興奮性(過度激動)について、ままぱんだやギフテッド息子のエピソードを交えてお伝えします。お楽しみに!

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ままぱんだ

1981年愛知生まれ。ギフテッドが幸せでいられる方法を模索したいという思いから、このブログを立ち上げました。ギフテッド児を育てる親御さんや、ご自身がギフテッドという方が気軽に相談できるブログを目指しています!
パンダになりたいくらい、パンダが好き。趣味はオーボエ。

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