第55回 ギフテッドは理解してもらえるか? ~認知、理解、共感に立ちはだかる高い壁~

ギフテッドって、ままぱんだが調べ始めた頃に比べたら、かなり知られるようになってきたな~と感じています。いま高校生の子ぱんだ1(ギフテッド)が小1のときなので、もう10年前になるんだなぁ。あの頃、「ギフテッド 特徴」って検索して、来る日も来る日も調べていたままぱんだ。一つでも多く、情報がほしくって…。ギフテッドだったら、この先どう育てていけばいいのか?実際にギフテッド児を育てている人(海外在住だったかな)のブログを、何度も何度も読んでいましたね。日常が知りたかったから。体験談を知りたかったから。まるで真っ暗闇の中を手探りで進んでいくような日々でしたが、当事者家族のブログは「あ~、あるある!」「まさにそれ!」といたく共感したのを覚えています。

さて、今回は【ギフテッドは理解してもらえるか?】について熱く語ります。昨今、文科省でも「ギフテッドが大学で授業を受けられる」制度案が示されていますが…。果たしてギフテッドは世の中で理解されるのでしょうか?

「理解」の前に、まずどのように思われているか?問題

ギフテッドって、なに?―― そう聞かれたとき、あなたはなんて答えますか?天才、異才、異能、変わってる、なんでもできる、などなど。ニュースなどでは「特異な才能を持つ子」「特定の分野で突出した才能を持つ子」と表現されることが多いようです。というと、すごいね!って思われがちなんですけど、「特定の分野で突出した才能がある=それ以外も普通にできる」とは限らないのですよ。むしろできない、またはできてるように見えても本人はものすごい違和感を覚えているケースが多いです。多大なエネルギーを使って擬態していたりね(←子ども時代のままぱんだ)。

ちなみにままぱんだは、ギフテッドって知能の一つのかたちだと思っています。量ではなく、性質が異なっている。だから、行動も違うし、そもそも考え方からして違うのです。

「理解されないこと」を理解している、悲しいけれどこれが現実…

ああ、もう心に雨降っちゃってる😢。
本当はね、「かくかくしかじかで、つらいんです…」って洗いざらい打ち明けたいのです。でも、できない。どうしても。なんでだろう?理解って、相手の気持ちや立場をくみ取ること。言葉にすると、そこまで難しいことでもないような気がするけれど。でも、現実は「あ、理解してもらえたかも」と思ったことなんて数える程度。それもギフテッドをテーマにした場所だったりする。だから、それ以外のコミュニティでは、もう「理解されないこと」を理解しているのです。自分から言ったら、自慢ととらえられて批判の矛先が向けられるかもしれないですしね。

職場でも、理解してもらおうとして人事などに相談することはおすすめできません。話を遮らずに最後まで聞いてもらえたら御の字レベルです。ちょこっと聞いてくれたとしても、「でも仕事だしね」とかぶせるように言われて終わりそう。運が悪ければ、逆に説教されて相談しないほうがましだった、なんてことも。これはままぱんだの体験談ではありませんが、なんとなく見えてしまうのです。

それにしても…。不登校は同情されるのに、ギフテッドとなるとそうはいかないのは不思議でしかありません。困りごとを抱えているのは同じなんですけどね。。

共感なんて、不可能に近い難しさだと思っている

自分もまったく同じように感じる。これがあるから、ギフテッドどうしは気が合うんだと思います。ままぱんだも中学時代、ギフテッドと思しき子と仲良くしていました。彼女は英才型でしたが、なんというんですかね、波長が合うというか、一緒にいて違和感を覚えないのはもちろん、心地よかったんです。めちゃくちゃ頭いいのですが、なんとなく浮いてる感じの子でした。ままぱんだも同じく浮いてたとは思いますけどね(笑)。

翻って、定型発達の人がギフテッドを見ると、共感どころか理解すらできない、そんなことだらけではないでしょうか?普通できるでしょ、ということができない。常識に従えない、素直じゃない。質問に疑問をぶつけてくる。本質を突いてくるから扱いづらい。なに考えてるかわからない。もう!イライラするーー!!そう思うのも無理ありません。

だから、共感なんて不可能に近い難しさだと思っています。もうね、おたがいわからない。ままぱんだは、子ぱんだ2(定型発達)が「学校楽しい。部活も楽しい♪みんなと一緒にいるの楽しい。休みの日に友達と遊びに行くのも楽しい!」と言っているのを聞いて、「そうなんだ~」と返事はするものの、共感できたことは一度もありません。でも、それは悪いことではなく、考え方や性質が違うということです。それだけ。

では、どんなときに共感するかというと。数年前、小4のあるクラスの授業を取材したとき。タブレットで音楽を聴いていたことを先生に注意された男の子がいました。タブレットを取り上げようとする先生と、取り返そうとする男の子。しばらく押し問答をしていましたが、結局、タブレットは取り上げられてしまいました。そんな様子を見て、ままぱんだは「あ!この子もしかしたら…」とピンときたのです。授業が終わり、「きみ、面白いね」と声をかけてしばらく話してみると…。「この気持ち、共有できてうれしい!」。そう言って、どんどん話してくれました。タブレットで音楽が流れたのも、本人はわざとじゃないって言ってるんだから、取り上げる必要なんてないと思うんですよね。ましてや押し問答で授業を中断させる必要なんて、もっとない。でも、一緒に取材していた2人の保護者は、「先生大変だよね。あの子、問題児で有名みたい」って言うのですよ。「あの子のこと面白いって言ったままぱんださんが面白いと思った」って。え!?そうなの?びっくりしたけれど、でも2人の言うことのほうが社会では一般的なんだろうな。そう思った出来事です。


というように、ギフテッドについて理解・共感してもらうことって、とっても難しいと思っています。認知度は上がってきたと感じるけれど、その先にはまだ高い壁が立ちはだかっているなと。当事者の立場で言えば、「あ、こういう人もいるんだな」とカスピ海のように広いお心で受け入れてもらえたらうれしいです。何が何でも理解して!共感して!というのは無謀だと思いますし、押し付けに他なりません。ギフテッドは人口比率でいうと少数派(2%)ですし、少し関わってみないとわからないものです。もし、「ギフテッドなのかも…」という人がいたら、こういう人もいるんだと思ってもらえるだけで救われます。逆に、世の中の「ふつう」とズレている点をあげつらったり、できないことを責めたりすると、間違いなく追い詰められます(>_<)ので、そんなことはしないであげてくださいね。

ギフテッド特性のあるなしにかかわらず、生きづらさを抱える人の悩みが少しでも軽くなることを、ままぱんだはいつも願っています☆

ままぱんだ

1981年愛知生まれ。ギフテッドが幸せでいられる方法を模索したいという思いから、このブログを立ち上げました。ギフテッド児を育てる親御さんや、ご自身がギフテッドという方が気軽に相談できるブログを目指しています!
パンダになりたいくらい、パンダが好き。趣味はオーボエ。

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