第54回 知能検査、受けて良かった?悪かった? ~ままぱんだが考える、検査を受けることの意味~

知能検査、受けようかやめておこうか…。

子どもや自分自身、何かしら困難や生きづらさがあって、検査を受けようか本気で考えてる。でも、そもそも検査を受けること自体、けっこう勇気がいるのです。ここでは、知能検査を受けて良かったこと悪かったことについて、ままぱんだが思うままに語ります。大人編、子ども編に分けて書いていきますね。大人の方からご自身について相談をいただくこともありますので、【大人編】を先に載せています。

※知能検査で有名なWISC(ウィスク;5~16歳対象)、WAIS(ウェイス;16~90歳対象)にしたがい、ここでは大人を16歳以上、子どもを5~16歳とします。16歳はどっち(笑)?

【大人編】意を決して検査した。なにが良かった?

これはもう、「自分の変さがわかった」ことに尽きます。変さ(言い方がちょっとね…💦)というのは、いい悪いではなく、自分が社会の標準とどれだけズレてるか?ということです。総合的な知能(FSIQ)だけでなく、4つの指標である言語理解(VCL)、知覚推理(PRI)、ワーキングメモリー(WMI)、処理速度(PSI)も詳細に分かります。で、検査を担当してくれた心理士さんの解説もついてくる。

ままぱんだの場合、言語理解だけが高く、あとは平均でした。これどういうことかと言いますとね…。聞いたことを理解してあれこれ考えるのは超得意、なんだけど、それを考えてるスピードでパソコンに入力して!と言われると途端に詰むんです。ブラインドタッチなんか、もちろんできません。処理速度の値が、言語理解に比べてはるかに低いせいです。まるでピアノでも弾くかのように入力作業している人を目にした日なんて、もううっとりしながら尊敬のまなざしで見つめてしまいましたもん✨

それから、人の顔や名前を覚えるのも、自分の中では苦手です。学校の懇親会で、とある先生に話しかけられたままぱんだ。どの学年のどのクラスの先生か、どの教科の先生なのかもさっぱりわからず、でもわからないまま話すわけにもいかず。思い切って「あの、お名前をお聞きしても…」と聞いてびっくり!去年から子ぱんだ2(定型発達)の学年にいた、となりのクラスの先生だったのです。先生こそ、びっくりしたでしょうね。PTA役員が先生を覚えてないって。もうね、子ぱんだ2に呆れられましたね。「信じられない…」って。はい、これもワーキングメモリが低いせいだと思っています。

あと、知覚推理の低さで困るのは地図が読めないこと。目で見た情報を整理して推理することが苦手なので、地図を頼りに初めての場所へたどり着くことが簡単じゃないのです。交番で聞いてもわからず、お店に電話でつないでもらい、「○○の建物を左に見て~」とか「△△の看板が見えたら右に曲がって~」とか教えてもらいながらやっと着いた!なんてこともあります。もう仰天レベル(笑)。

と、このように検査項目の値と実際の生活で困ることが結びついているのです。ままぱんだは、あれこれ考えるの大好きだし(というか、考えることをやめられない)、文章書くのもしゃべるのも好き。だから、仕事の面接などでは問題なく通ることが多かったです。ところが……。ほどなくして問題が発覚。協調性がないって思われちゃうよ!とか、集団行動大事だよ!とか、報連相

ちゃんとして!とかね。よく言われたなぁ。あと、言語理解(130程度)と同じレベルで他の能力も求められると、当然できないので、「期待外れ」と言われたことも(泣)。勝手に期待しておいてそう言われてもね…と、心の中でひとり毒づいたのを覚えています。

上に、「自分の変さがわかった」ことが良かったと書きました。これはつまり、「自分の取り扱いが自分でわかる」ことにつながります。社会一般の「ふつう」とはズレている、それがわかったので生きやすくなりました。自分は自分のままがいい。他人の評価を気にする人生ではなく、「自分の」人生を生きていく!そう思えるようになったこと。それが、ままぱんだにとって、検査を受けることによって得られたいちばんの、そして最高の宝物です☆

【大人編】検査を受けて悪かったことは?ここが大変!ちょっと不満

悪かった、というと言葉が悪いですけどね(笑)。大変なのは、この検査、自費で受けると数万円かかるんですよ。医療機関にもよると思うのですが、ままぱんだが受けたときは4万円ほどかかりました。ええっ!?って思いましたもん。高いよう…。どうしよう…って。でも、仕事で頼まれたコピペ作業が壊滅的にできなくて、クリニックをはしごしてた時期だったし、もう意を決して受けなきゃな~と考えていた時期でもあったので意を決して受けました。保険がきかないって負担大きいな、と実感した出来事です。もちろん、医師が必要と判断すれば保険適応で受けられるので、ここまでの負担はないと思います。

次に、ちょっと不満だな~と思ったのが検査時間の長さです。この検査、2時間とか2時間半とか平気でかかるのですよ。ままぱんだが受けたときも途中で休憩時間がとられ、コンビニに飲み物買いに行きました。休憩しても疲れます。もう寝たいわ、って思ってました(笑)。あと、検査に際しての説明もけっこう長くて、もうわかったから!説明ひと言でいいから!と何度心の中で叫んだことか。心身ともにある程度健康で、長丁場の検査に耐えられる体力がないと大変なんだな。そう感じました。

【子ども編】受けて良かったことってな~に?どう役立てた?

疑念が確定に変わったこと。確定といっても、診断ではなく親(ままぱんだ)の中での話です。日本ではギフテッドについて診断基準はありませんのでね(今のところ)。子ぱんだ1(ギフテッド)が検査を受けたのは小3の夏。担任の先生と合わず、「もう生きていたくない」と泣き叫んで大騒ぎになった年です。検査当日もかんしゃくを起こし、連れて行くのもひと苦労でしたが。それでも、検査を受けて良かった!と今でも思っています。というのも…。

冗談でも言わないようなことを口にする、年齢に見合わない言葉遣い、興味関心の方向性のズレ、感情の激しさ、地頭は悪くなさそうなのに小1で補習に呼ばれる成績。それらの謎が一気に解けたからです。ああ、やっぱりそういうことだったのか💡と思いましたね。で、ギフテッドらしいとわかったからには、「ふつう」を強要するのではなく、本人に合った育て方を模索していこう!となりました。学校はみんなで同じことをする場所だと言い聞かせ、淡々と通う傍ら、没頭する微生物に関しては大学の先生に会いに行ったり、学会さがして入ったり。子どもを絶望の淵から救い上げる手立てが得られたこと、これは大きかったなと思います。

【子ども編】悪くはないけど…ここが大変だよ!通院、検査時間、下の子上の子問題、ほか

別に悪くはないんだけどね、ここが大変だったわ💦という部分を箇条書きでご紹介。

●よほどの近場でない限り、通院自体が大変。子どもの年齢によるところが大きい。電車・バスなどで片道1時間以上かかると、道中かんしゃく起こされないかヒヤヒヤする。

●検査時間の長さ。心理士さんももちろん配慮してくれるが、状況によっては中断して続きは別日になってしまうことも。検査が終わるまで頑張らなきゃ!という気持ちが、大人に比べて弱い。まあ子どもなので(笑)。なお、検査費用は保険適応になることが多い模様。

●検査を受けるのが小学生だと、下の子上の子をどうする問題が発生する場合も。きょうだいが高学年であればまだしも、園児または低学年は一緒に連れていく必要があるので、考えなければいけないことが増える。見ててくれる人がいたり、預け先があったりすればいいんですけどね。

●ギフテッドであろうことがわかった。本人にどう伝える?どこまで伝える?問題。みんなと同じ「ふつう」ではないことにショックを受ける場合も。一方、違和感の原因がわかってほっとするケースも。どう対処するか悩ましいところ。

ちなみに、ままぱんだは上記すべてに当てはまっていました。当時小1の子ぱんだ2も連れ、バスと電車を乗り継ぎ1時間以上。部活か何かの遠征か!?って思いましたね💦検査中なんて、どうか無事に1回で終わりますように…って祈るような気持ちで待ってましたから。あと、ギフテッドの特性があることは、洗いざらい話しました。子ども本人に。治るものではないし、この特性を理解したうえでうまく付き合っていかなければならない。そう、ままぱんだは考えましたので。

【子ども編】ギフテッド疑いじゃなくても、受けて役立つことも

定型発達の子ぱんだ2。小3の夏に彼女も検査を受けているのです。兄とは別の理由ですが。数値的には平均、知覚推理だけ有意差が見られる状態でした。で、それがどう役立ってるの?これ知覚推理って、算数・数学的な要素なんですよね。その値が高かったのです。案の定、数学は好きだし得意みたいです。ただ、あくまで本人の中での話であり、客観的に見て数学オリンピック並みにできるということではありません。それでも、ああ知覚推理が高いから算数が得意なのね、とここでも納得できます。親がね(笑)。その部分で、受けて良かった、無駄じゃなかったと思えるのです。


知能検査受けるのって、本当に勇気いります。得意不得意が、自分が認識している以上にわかってしまうので。ちょっとした怖さもあると思います(自費で受ける費用も怖い、笑)。でもね、ままぱんだは受けて後悔はしていません。それどころか、結果を受け入れたうえで覚悟ができました。この自分で生きていく!ってね。だけど、これはままぱんだの体験談でしかないので、検査を受ける、やめとくは直感にしたがうのがよいと思っています。

生きづらさを抱えながらも日々頑張るあなたを、ままぱんだは今日も応援しています。あ、もうこんな時間。食料調達に行かなくっちゃ!

ままぱんだ

1981年愛知生まれ。ギフテッドが幸せでいられる方法を模索したいという思いから、このブログを立ち上げました。ギフテッド児を育てる親御さんや、ご自身がギフテッドという方が気軽に相談できるブログを目指しています!
パンダになりたいくらい、パンダが好き。趣味はオーボエ。

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