第18回 ギフテッドと偏食 ~給食が苦痛~

お待たせしました!ちょっとだけ記念すべき18(いいパンダ🐼✨)回は、「ギフテッドと偏食」について書いていきたいと思います。給食―― 皆さんはどんな思い出があるでしょうか?友達とワイワイ言いながら食べて楽しかった、おかわりできた、メニューによってその日の気分が変わった、などなど。給食って学校生活の中で楽しみな時間…と思われがち。しかし、ことギフテッドにとっては苦痛になることがままあるのです。それではさっそく見ていくことにしましょう。

学校がストレス!給食もストレス!

ギフテッドって、学校が好きじゃないことが多いです。クラスメイトとは話が合わないし、先生によっては問題児扱いされることもあるし。なんかズレてるって自分でも感じています。そんな学校生活。大半のクラスメイトが楽しみにしている給食だって、ギフテッドにとっては憂うつ。なぜかって、それは苦手なものが出るから。そして食育の名のもと、少しでも食べるように指導されるから。「好き嫌い=わがまま」と思っている先生が多いのではないでしょうか。

しかしギフテッドの場合、感覚過敏から食べられなくなっていることも。ギフテッド息子は、冷えたご飯が食べられません。冷凍保存したご飯をレンジで解凍してもダメ。炊き立てじゃないと食べられないなんて、何てわがままな!な~んて批判されそうですが。でも食べられないんです。で、そんな彼がどうしているかというと…。他の炭水化物を摂っていますね。パンとか麺類とか。ご飯もピラフやチャーハンにすれば食べますが、基本白いご飯はあまり食べません。

「なに食べて生きてるの?」と聞かれたままぱんだ

ままぱんだはパンダなので、高級な竹と笹しか食べません(笑)。おやつは「たけのこの里」限定(笑)(笑)。はい、好き嫌いのデパートか!というくらい食べられないものが多いです。まず、お肉が苦手。あの脂身が本っっ当にダメなんです。だからステーキなんてもってのほか。次にお刺身。「生のまま食べる」というのが嫌なのです。大トロのおいしさが理解できません。それからイカやタコも。たこ焼きが大人になってから食べられるようになりました(驚)!あと貝類。あさりとしじみはギリギリOK。飲み物では牛乳。野菜は食べられるけれど、生姜は苦手。

もうね、「なに食べて生きてるの?」って真顔で聞かれましたよ。研究室でお昼を食べてるときに。学生時代の思い出です。

給食がトラウマに

こんな感じなので、ままぱんだは幼稚園・小学校時代の給食に関しては嫌な記憶しかありません。「給食は残さず食べる」という指導があった当時、小食で食べるのも遅かったままぱんだは、もはや給食が苦痛。食べ終わったクラスメイトが掃除をしている中、ひとり机ごと廊下に出され泣きながら食べていました。もう悲しくて惨めで、涙がとめどなく流れたことを覚えています。幼稚園の年中のできごと。幼いながらに担任の先生を恨みましたね。先生だけじゃない。そういう方針の園やそこに通わせている親、はたまた完食を強要する世の中の風潮も。

小学校のときは、みんな大好きなお肉を自分だけ食べられないなんて、自分がおかしいのかな…と本気で考えて、意を決して口に入れたこともありました。が!!次の瞬間気持ち悪くなり、飲み込むことはできませんでした。そのとき思ったんです。無理なものは無理、と。もうそれからは、いかにこの給食から逃れるか、ということばかり考えていた気がします。給食が苦痛で中学受験したくらいですから。

学校の先生にお願いしたいのは、給食でギフテッドを追い詰めないでほしい、ということ。食べられないのは感覚過敏の特性によるものかもしれないからです。もちろん、子どものためを思っての食育でしょうが、「給食が嫌だから学校へ行くのも嫌」になってしまっては本末転倒ではないでしょうか。「食べられるだけでいいからね」―― こう言ってもらえたら、子ども時代のままぱんだはすごく救われたと思います。

ちなみに、学校へ何か配慮などをお願いするときは診断書を持って行くのがベスト。給食ではありませんが、配慮をお願いしに診断書を出したところ、お願いしていないことまで配慮してくださいました。親の説明より医者の診断書、です。

野菜が全部ダメ…そんなときは

例えば、野菜が食べられない。それも全部。悩みますよね~。お弁当作ったら茶色(揚げ物)だらけ(笑)。でもね、考えてみてください。本当に全部ダメなのかどうかを。野菜が嫌いだけど、なぜかブロッコリーだけは食べられる。それもマヨネーズなど味付けせずにそのまま、とか。はたまた、パセリは嫌いだけど、イタリアンパセリなら食べられる(同じパセリなのに!)、とか。生のチーズは無理だけど、ピザのチーズは好き、とか。

ままぱんだの例でいうと、お肉は苦手だけどひき肉なら食べられます(牛ひき肉がいいな)。そして鶏肉(脂身がない部分)もOK。魚も火が通っていれば食べられるし、生姜も料理で使われる分には平気。牛乳だって飲んだ後にお口直しのものを食べれば大丈夫です。

それでも、どうしても特定のものが食べられない場合。そんなときは、栄養素で考えるのも手です。炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルの五大栄養素。各栄養素が摂れていればバランスは整いますから。例えば、白いご飯が食べられなくても食パンや麺類、さつまいもが食べられれば炭水化物は摂れます。魚とお肉がダメでも、卵や納豆(大豆)がOKならこれでタンパク質はクリア。脂質はサラダ油やバター、マヨネーズですが、正直意識しなくても(というか控えたくても)普通の食事をしていれば摂れるので、これもクリア。ビタミンは、野菜に含まれていることが多いですが、これがダメならうなぎ、鮭、秋刀魚などから摂る方法もあります。おつまみ代表の枝豆とかね。最後のミネラルは、牛乳やヨーグルト、チーズなどですが、乳製品が食べられない場合は海藻類、バナナ、ナッツ類から摂ればOK。ひじきの煮物なんか最高です🌟はい、これで五大栄養素すべて制覇しました。野菜が食べられなくても、ちゃんと生きていけます!!

食育よりも大切なのは

食べることって大事です。ある程度栄養バランスの整った食事をすることも大切。でも、それよりもっと大事なのは「楽しく食べる」ということ。ままぱんだはそう思っています。誰だって苦手なものを無理やり食べさせられたら嫌ですよね。子どもも一緒です。食育だといって無理強いされたら、最悪トラウマになります(ままぱんだの幼稚園時代のようにね)。楽しかったことよりも嫌だったことの方が深く深~く記憶に刻まれてしまうのですよ(泣)。また、トラウマにまではならなくても給食の無理強いって間違いなくストレスになります。で、ストレスって病気の引き金になるんですよね。だから、嫌いなピーマンを無理やり食べさせたとして、果たしてそれが体のためになるかというと…。もちろん、本人が「苦手だけど少し食べてみようかな」とチャレンジするのは全然構わないと思いますよ(^^♪

今回は、給食について書いてみました。学校という場所にあまりなじめなかったままぱんだが、その中でも特に好きになれなかった給食。トラウマ級の思い出さえある給食。感覚過敏で食べられないギフテッドの子どもが、給食で追い詰められることがありませんように。そう願っています🎋

次回(第19回)は、【ままぱんだの夢 ~ギフテッドをサポートするために起業します!~】です。ままぱんだがブログを始めて1年が経つこの日に起業します!「ままぱんだのギフテッド相談室」、対面コンサルを始めます。生きづらさを抱えながら学校で、社会で必死に頑張るギフテッド。彼らを身近で支えながらも、その特性に戸惑ってしまう家族。そんな皆さんを応援したい。ままぱんだが壮大な夢を語ります。お楽しみに!

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ままぱんだ

1981年愛知生まれ。ギフテッドが幸せでいられる方法を模索したいという思いから、このブログを立ち上げました。ギフテッド児を育てる親御さんや、ご自身がギフテッドという方が気軽に相談できるブログを目指しています!
パンダになりたいくらい、パンダが好き。趣味はオーボエ。

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