第39回 ギフテッド、擬態し忘れるとこうなる ~看護師さんに怒られた日~

12月か~、今年ももうすぐ終わっちゃうな。と、この一年を振り返っているままぱんだ🐼。なぜか10年近く前の出来事まで思い出してしまい…。そう!あの年の夏、看護師さんに怒られたんだった。ギフテッド息子じゃなくて、ままぱんだが。今回は、擬態し忘れてやらかした、ままぱんだのトホホな失敗談をお届けします。さてさて、ままぱんだはどんな失敗をしてしまったのか、ちょっと覗いてみましょう♪

一瞬の油断が…

基本的に、家から一歩出たら擬態しているままぱんだ。そう、「変な人」って思われないように。行動や言動には細心の注意を払っています。常識的とされる振る舞いをし、普通の人だったらこう答えるだろうなというのを常に考えながら、過ごしているのです。この日もいつもどおり、うまく擬態できていた…はずでした。

ギフテッド息子が小学1年生の夏のある日、彼を連れて総合病院にやってきたままぱんだ。受付して長らく待って各種検査。心電図と脳波が終わり、次はやっと血液検査。ここまでで数時間が経っていました。終わりが見えてきたことと、これまでの検査で異常が見られなかったことで安心し、ままぱんだは少し力が抜けている状態。

看護師さん:「お子さんを抱っこしててください」

ままぱんだ:「……(えっ!?もう1年生だし、注射で泣いたことないし)。一人で大丈夫です」

看護師さん:「そう…ですか(ほんとに大丈夫?)。」

ギフテッド息子:「痛いの?」

ままぱんだ:「皮膚に針を刺すんだよ?痛いに決まってるでしょう」

「お母さんっっ(激怒)!!」と叫ぶ看護師さん

言い終わるや否や、「お母さんっっ(激怒)!!」と叫ぶ看護師さん。はわわ…やってしまった💦と焦るままぱんだ。肝心のギフテッド息子はといえば、泣くことも騒ぐこともなく淡々と採血してもらっていましたね。「いつもは聞かないのに、こんなときに限って『痛いの?』な~んて健気に聞いてくるなんて!」と彼にツッコミを入れたい気分でした(笑)。

看護師さんからすれば、それはもう信じられないひと言だったと思います。本当は抱っこして押さえててほしい、「痛くないよ~♪」と声かけて安心させてほしい。それなのに!!「針を刺すんだから痛いに決まってる」って。なんてこと言ってくれるんですか(怒)!子どもを脅してどうするんですか(怒)(怒)!!って怒り心頭だったことでしょう。

こう言わなければいけなかった、ってわかるけれど

そう、注射や採血を目前に控えた子どもには「痛くないよ~」「すぐ終わるから大丈夫だよ~」とやさしく声をかけるべきだったんです。でも、疲れていたのもあって一瞬、油断して(擬態し忘れて)しまった。で、こうなった。まあ擬態していてもうそはつけないかな。だから、子どもの診察に付き添うときは、基本だまっています。しゃべるのは、子どもの説明に不足があるときや、お医者さんや看護師さんに聞かれたときだけ。ままぱんだの場合、こうするのが一番安全なのです。


社会で生きていくためには、ある程度まわりに合わせないといけません。でもその「ある程度」が、ギフテッドにとってはもう擬態レベルなのです(もちろん個人差はあります)。必死に擬態しているのだけど、それでも「変わってる」とか「不思議ちゃん」とか思われてしまうこともあるわけで。それに、擬態するには相当エネルギーを使います。もうぐったり…。だから寝たら起きない(笑)。

そんなこんなで数々の失敗を重ねてきたままぱんだ。社会でいう王道的な生き方はできないけれど。「生きててもいいかな」レベルの低空飛行だけど。それでも自分なりに「しあわせだなぁ…」と感じる日々を過ごしています♪

ままぱんだ

1981年愛知生まれ。ギフテッドが幸せでいられる方法を模索したいという思いから、このブログを立ち上げました。ギフテッド児を育てる親御さんや、ご自身がギフテッドという方が気軽に相談できるブログを目指しています!
パンダになりたいくらい、パンダが好き。趣味はオーボエ。

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