第20回 ギフテッドと新学期 ~親子でドキドキ、担任はどんな先生?~

だんだん春らしい陽気になってきました🌸ままぱんだは花粉症に悩まされながらも、おいしい筍をほおばって(パンダ🐼なのでね、笑)幸せな毎日を過ごしています♪ …と言いたいところですが。あと一週間もすれば入学式や始業式がありますよね。で、そこで行われるのがクラス発表と担任発表。今これを読んでくれているあなたも、ご自身やお子さんの新学期はドキドキされたのではないでしょうか?友達と同じクラスになれますように…。苦手な子と同じクラスになりませんように…。担任は面白いあの先生がいいな。厳しいあの先生だったらちょっと…。などなど。ままぱんだも、それはもう胃が痛くなるくらいドキドキしっぱなしでしたよ。ということで今回は、「ギフテッドと新学期」と題して新学期にこんなにも緊張する理由と、学校でのサバイバル術について書いていきたいと思います。

担任の先生によって、その1年間が決まる

そうなんです。だからこそ新学期の担任発表はドキドキするのです。まあ子どもも先生も人間だから、相性ってものがありますよね。合う合わないってやつです。ギフテッドは学校が好きじゃないケースが多いので、なおさら先生との相性は大事になってきます。相性がいいから学校が好きになる、というほど単純ではありませんが。で、合わない場合はどうなるかというと…。子どもが「この先生、何か理解してくれないな…」と感じるが早いか、先生が「この子、扱いづらい。生意気だし嫌い」と思うが早いか。はい、こうなるとお互い印象は1年間変わりません。最悪。当然、学校へ行くのが苦痛になります。ギフテッドの場合、こちらのケースのほうが多いと思います。ちなみに、ギフテッド息子とままぱんだの経験上、おおらかな先生とは比較的相性が良かったですね(男性の先生が多かったかな)。

担任の先生は基本1年間変わらない

これ、良くないシステムだとままぱんだは思ってます。お互い合わないのに1年間かかわらなきゃいけないなんて、もう苦痛以外の何物でもないですよ。っていうと、「苦手な人とかかわるスキルも必要」という声が聞こえてきそうですが。たしかにその通りなんですが、学校の場合、先生と子どもたちは対等な関係ではないんです。言うなれば教室の中は絶対王政。特に小学校でも低学年だと、先生にひどいことを言われてもされても、親が動かないと子どもはずっとつらい思いをします。助けてあげてくださいね。高学年になると、これまでの経験から先生や学校に「期待」をしなくなります。日本の教育システムにも。うちのギフテッド息子のケースです。

まあ先生も大変で、メンタルに不調をきたして年度途中で担任が交代、なんてこともありましたけどね。一度決めたら1年間は変わらない、というのではなく、もっと柔軟に考えてもいいと思うんですよね。合わなかったら他のクラスへ替わるとか。色んな先生がいるから、担任が変わるだけで楽になる子どももいると思います。大人だって上司と合わなければ異動願いを出したり、それでもダメなら転職したりしますでしょ。でも子どもの場合、転校は簡単じゃないです。引っ越しを伴うのであればなおさら。だからこそ、担任の先生と合わないことで子どもが追いつめられないよう、親御さんはよく様子を見てあげてほしいのです。

子どもに担任の悪口はNG!?

担任と合わない―― かつてままぱんだがネットでこう検索したとき。出てきたのは「合わなくても、子どもの前で担任の先生の悪口を言ってはいけない」という内容のものでした。子どもの前で担任の先生を悪く言うと、子どもはそれを信じてしまい、結果、先生との関係が悪くなって学校生活を楽しめなくなってしまうから。そういう理由でした。でもね、ままぱんだはそうは思いませんでした。子どもが担任と合わない、という時点ですでに先生との関係は良くないわけです。子どもが先生に言われたことされたことを涙ながらに親に訴えてきたそのときに、「でも○○先生はこんないいところがあるよ」なんて言えます?とてもじゃないけど言えませんよ。そんなこと言ったら子どもとの信頼関係が崩壊するし、子どもは絶望しますから。「親に言ったけどわかってもらえなかった。親は先生の味方なんだ…」って。子どもの訴えを否定せずに聞いていれば、それは必然的に先生の悪口になるでしょう。悪口を推奨するわけではありませんが、大事なのは先生の悪口を言わないことよりも子どもとの信頼関係を守ることです。

学校でのサバイバル術

担任との相性が最悪だった―― こんなときどうするか?一番やってはいけないのが、理解を求めようとすることです。はい、やりがちですね。かく言うままぱんだもやるところでした。寸でのところで思いとどまりましたが。そもそも相性が悪い、ということは相手のことを理解したいとは思ってないんですよ。相手が自分のクラスの子どもだったとしても。大人だって、嫌いな人のことはもっと深く知ろうなんて思いませんでしょ。それと同じです。理解を求めるのがダメなら、どうすればいいの?諦めるのです。そう、わかってもらおうと思わないことです。でも何もしなければ状況は変わらないのでは?と不安になりますよね。大丈夫です。先生ではなく、子どもに理解してもらうのです。ギフテッドは物事の本質を見抜く力があるので、先生に説明するよりはるかに理解してくれます。学校という場所、先生とはどういう人たちか、ギフテッドが学校になじみにくい理由、などなど。

と同時に、非常に大事になってくるのが、学校の外で「人生の師」ともいえる子どもが尊敬できる人を見つけることです。親はダメですよ(笑)。立場上、何かと口うるさく言うのが仕事ですから。習い事の先生でも、近所の果物屋さんのおじさんでも、オープンキャンパスで出会った大学の先生や学生のお姉さんお兄さんでもいい。とにかく「学校以外」というのがポイント。学校は、担任の先生と合わなかったら友達と遊ぶ以外は楽しくないですからね。不登校を選ぶ場合もあるかと思いますが、通う場合であってももう諦めて(悟りを開いて!?)淡々と過ごすことになるでしょう。そんな中でも、ありのままの自分を認めてくれる、受け入れてくれる人がいたら…。気持ちが救われますし、自己肯定感も上がります。そして生きる希望につながります。

それから、親が学校に呼ばれることもあると思います。そんなときは堂々と学校へ行ってください。先生からは学校での困りごとを並べられ、まるで責め立てられているかのように感じてしまうかもしれません。でも!!強い態度で臨んでください。ギフテッドの特性を引け目に感じる必要はありません。先生って長年やってると偉いと勘違いしてしまうのか、上から目線の先生が結構いるように思います。保護者相手でも平気で失礼なことを言ってしまったり。やはり相手を見ていると思いますよ。そもそも先生が偉いわけではありませんし、私立であれば保護者が支払う学費から、国公立でも税金から先生のお給料が出ているので、毅然とした態度で臨むべきだとままぱんだは思っています。

今回はここまで。次回(第21回)は、【ギフテッドと偏食 ~偏食は将来、苦労する!?~】です。大反響をいただいた【ギフテッドと偏食 ~給食が苦痛~】の続編。偏食王と言ってもいいようなままぱんだの現在を交えて、偏食は将来苦労するのか!?について書いていきます。お楽しみに!

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ままぱんだ

1981年愛知生まれ。ギフテッドが幸せでいられる方法を模索したいという思いから、このブログを立ち上げました。ギフテッド児を育てる親御さんや、ご自身がギフテッドという方が気軽に相談できるブログを目指しています!
パンダになりたいくらい、パンダが好き。趣味はオーボエ。

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