第9回 ままぱんだ 初めてギフテッドのセミナーへ行く

「第2回 ギフテッド教育フォーラム」に参加してきました

12月16日(土)、「第2回 ギフテッド教育フォーラム」に参加してきました。講師の宮尾益知先生(どんぐり発達クリニック院長)が、ギフテッドについてその特徴や脳の働き、海外でのギフテッド研究についてお話してくださいました。また、会場となった翔和学園の先生が学園での子どもたちの様子や年間行事について、ユーモアを織り交ぜながら紹介してくれました。

…って真面目に書いていますが、実は私、ギフテッドのセミナーへ参加したのはこれが初めて。ポスターを見て、「あっ!これ聴いてみたい」となって速攻申し込みをして(ちなみに無料でした)、ついにこの日を迎えたのです。ドキドキ・・・。どんな場所?何人くらい来る?聴きに来る人たちってギフテッドの保護者?学校の先生や、ギフテッドを研究している人も来るのかな?な~んて、もう妄想が止まりません!

翔和学園の先生って面白い!「先生」らしくない先生がいるところ

まあギフテッドの子どもたちを受け入れるところなので、「ザ・学校の先生」みたいな先生では務まりませんよね。それはわかります。でも…面白さが想像以上だったんです!!スライドに並ぶ文面も普通じゃないし、それを説明する先生にいたってはもうお笑い芸人か!?と思うほど。あ、ちなみに私は、お笑い芸人は地頭が良いと思っています。人を笑わせるって、結構難しいですもんね。

現在、ここに通う生徒は50人ほどだそうです。日本の四季に合わせて1年を4つのタームに分け、さまざまなイベントをやっているとのこと。3学期制とか2学期制じゃないんですね。それぞれの得意分野を活かしてロケットを作って飛ばすプロジェクトでは、完成までの悲喜こもごものエピソードが印象的でした。また、集団が苦手でひとりで作業したい子にはそれができる環境を用意してくれるみたいで、すごく柔軟に対応してもらえるんだなーと思いました。ままぱんだの子ども時代に翔和学園のような場所があったら…。ここで一日じゅう文章を書いて、休憩に漢字を覚えて(漢検準1級です)、週末は成田山書道美術館へ書を鑑賞しに行っていたことでしょう(書道、漢字は師範)。もちろん、帰りに本屋さんへ寄ることも忘れません(本、大好き!)。

宮尾先生の質問コーナーで見た、ギフテッドについて理解を深めようとする先生の姿

講演の最後に質疑応答がありました。主にギフテッドの保護者からの質問でしたが、その中に学校の先生からのものがありました。「校内で問題児とみなされてしまう子について、どう扱ったらよいか?」という質問で、宮尾先生の回答は「子どもの立場になって考えなきゃダメ」というものでした。私は「あっ、学校の先生もいたんだ!」と思うのと同時に、扱いにくい子を「問題児」で片づけることなく、セミナーに参加してまでギフテッドについて理解を深めようとする先生の存在に心打たれました。きっとその先生の中では、「この子は問題児とされているけれど、実はギフテッドかもしれない。なんとかしてあげたい」という思いがあったのでしょう。こんな先生がいたら、もう親としてはありがたいですし、何よりその思いがとてもうれしく感じられます。理解してもらえないことの方が圧倒的に多いですからね、学校では。ままぱんだの子ども時代には、ギフテッドの概念もなく「ちょっと変わったところのある子」扱いでした。そしてギフテッド息子も小学校では同じような扱いを受け、中学生の今は不登校には理解あるけどギフテッドには???な感じです。なので、ギフテッドについて理解を深めようとする先生の存在はとても貴重!こんな先生が増えてくれるといいな~。

セミナーを聴いて思ったこと ~ままぱんだのつぶやき~

今回のセミナーを聴いて感じたことが2つあります。1つは、翔和学園のように出る杭が打たれない場所があるんだなということ。「みんなと同じ」ことを強制されないし、苦手克服を呪文のように言われることもない。それでいて、さまざまなイベントに参加することによって社会性も身に着けられる。学校に合わないギフテッドにとっては過ごしやすい場所なんじゃないかな、と。選択肢の一つとしては大いにありだと思いました。

2つ目は、学校の先生の間にギフテッドについての理解が進んでほしいな、ということ。今回のセミナー、参加者は100名ほどでした。その中に学校関係者がどれくらいいたでしょうか?きっと保護者のほうが多かったと思います。私はもう、宮尾先生に子どもたちの学校に来て先生向けに講演してほしいくらいです。ギフテッドってなに?というところから。なんなら教職課程の科目に「ギフテッドについて」を入れてほしい。保護者に「うちの子ギフテッドで、こんなことに困っているんです」と相談されたとき、「ギフテッドってなに??」とならない世界を切に望みます!

次回(第10回)は、【ギフテッドにとっての苦手克服、それは無理ゲーだった】です。「苦手を克服しましょう」と呪文のように言われる学校生活。ギフテッドはどう生き抜けばいい?苦手なこととの付き合い方についてお伝えします。お楽しみに!

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ままぱんだ

1981年愛知生まれ。ギフテッドが幸せでいられる方法を模索したいという思いから、このブログを立ち上げました。ギフテッド児を育てる親御さんや、ご自身がギフテッドという方が気軽に相談できるブログを目指しています!
パンダになりたいくらい、パンダが好き。趣味はオーボエ。

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