第6回 ギフテッド、学会へ行く!

不登校になってから、撮り鉄にはまっているギフテッド息子。小学生の時から続けてきた微生物の研究も、ここ1年半ほど全く進んでいません。こんな状態ではありますが、先日、微生物の学会に行ってきました!コロナが落ち着き、久しぶりの対面での開催となった学会。今回は、ギフテッドが学会に入るメリットや入会のしかた、ギフテッドの知的好奇心の満たし方などをご紹介します。ポスター発表を見てきた息子の感想とあわせてどうぞ!

そもそも学会とは?中学生が入れるものなの?

学会―― それは研究者が自分の研究成果を発表することで実績につなげる大事な場。質問に答えたり、アドバイスをもらったりして研究に活かします。のみならず、研究者同士の交流の場でもあります。同じ分野の研究者が集まる貴重な機会ですしね。さて、そんな学会に参加するのはどんな人たちなのかというと…。研究者(大学の先生や企業の研究所員など)とか大学院生~学部4年生、それに関連分野の企業の方かなと思います。はい、そこに中学生はいません(笑)。なのにどうして、中学生のギフテッド息子が参加しているのか?それは学会の学生会員になったからです。えっ!?中学生が入会できるの??はい、できました。それも小学5年の終わり頃に。

ギフテッドが学会に入るメリット

ある分野にとても興味があって、自分でも研究していて、なおかつその成果を発表・議論できる場を求めている―― こんなギフテッドであれば、学会に入るのはもうメリットしかないと思います。小中学生だったら、同級生に聞いてもらおうにもまず理解してくれないでしょう。場合によっては先生も。まあ先生も専門家ではないですからね、仕方ありません。その点、学会は専門家の集まりなので、ギフテッドは飽きることなく嬉々として発表や議論します。ギフテッド息子も、ポスター発表しているときは目を輝かせていました。同級生よりも年上の人と話が合うので、年上の人ばかりの学会は居心地がよいのでしょう。また、学会は毎年異なる場所で開催されることが多いです。第〇回 △△大会(△△には都市名が入る)というように。そのため、いろいろな場所へ行ける!という楽しみもあります。時間があれば観光もできますしね♪

ギフテッドの小中学生がどうやって学会に?入会までの道のり

学会に入ったら、発表も議論もできて生き生きしそう!でもどうやって入るの?ままぱんだの場合、しれっと入会申し込みをしました(笑)。で、案の定「申込者の年齢」に疑問を持った事務局から問い合わせメールがきたのです。当然ですよね。当時小学5年生、11歳でしたから。そこで、これまでの研究業績を添付し、加えて研究に対する熱意、入会した暁にはこんなことをやりたい!など、ギフテッド息子の語るままに書いてメールを返信。そうしたら、「承知いたしました。役員会に諮りますので、しばらくお待ちください」と。次のメールには「役員会に諮った結果、入会が認められました」と書かれていました。ただし、【推薦書(親でも可)・入会承諾書(未成年のため)・研究業績がわかる書類】の3つが必要とのこと。前例がないのでもちろんテンプレートもなく、どのような形式で書けばいいか調べるところからでした。何とか作成してメール添付にて送り、晴れて入会することができました。ダメ元での入会申請だったので、入会が認められたときは本当に嬉しかったですよ!

なので、ギフテッドの小中学生でも学会に入れると思います(学会にもよります)。いくつか書類の提出を求められることがあるかもしれませんが。そうそう、ままぱんだがギフテッド息子の学会入会申請にあたり大事だなと感じたこと。「なぜこの学会に入会したいのか?学会でなければできないことはなに?」これをお子さんとよく話し合っておくとスムーズにいくかなと思います。

ギフテッドの知的好奇心の満たし方

晴れて学会に入会できればいいけれど…。基本的に小中学生は対象年齢ではないので、申請しても入会できるとは限らないのが難しいところ。でも諦めないで!「サイエンスキャッスル」という中高生を対象にした学会があるのです。こちらは株式会社リバネスが主催し、毎年全国を5つのエリアに分けて開催される学会。全国の研究好きな中高生が集まり、白熱した議論を交わします。ギフテッド息子はここでも何度か発表しました。小学生でしたが、JSTのジュニアドクター育成塾で研究(実験はリバネスで)をしていた関係で参加したのです。リバネスは小学生向けの実験スクールもやっていて、そちらの子どもたちも発表していました。

学会以外にも、大学のオープンキャンパスに参加してみるという方法があります。実際、ギフテッド息子は小3の夏休みにとある私立大学のオープンキャンパスに行き、大学の先生から微生物についていろいろと教えてもらいました。微生物の本が気に入り、その本を監修した先生に会いに行ったのです。先生をはじめ研究室の学生さんたちに微生物のあれこれを聞かせてもらって、すごく喜んでいましたね。このときの先生には、その後の「JSTジュニアドクター育成塾」時代もアドバイスをもらったり、微生物の学会に入ってからも何かと相談したりしているようです。このように、大学のオープンキャンパスは❝受験を控えた高校生でなければ参加できない❞というわけではありません。小学生でも参加できましたので、お子さんの興味関心があれば参加してみるというのも一つの方法ではないでしょうか。

ギフテッド息子はどう感じた?ポスター発表を見学して思うこと

さて、今回参加した学会。ギフテッド息子は何を思い、どう感じたのでしょうか?研究を再開させようと思った(笑)?それはさておき。「とある発表を聞いたあと、説明してくれた人と微生物発電について20分くらい話した。レベルがめちゃくちゃ高いと思った」そうです。反抗期のため、宿泊場所を出てからは完全に別行動でしたが、それでも少しでも得るものがあったなら来てよかった!と思えます。

次回(第7回)は、【ギフテッド、大人になっても抱える生きづらさ】と題してお届けします。苦しい学校時代を生き抜いて、晴れて大人になったギフテッド。でも、職場で…子どもの幼稚園で…PTAの役員で…と苦労は尽きません。ままぱんだが感じる違和感について書いていきます。お楽しみに!

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ままぱんだ

1981年愛知生まれ。ギフテッドが幸せでいられる方法を模索したいという思いから、このブログを立ち上げました。ギフテッド児を育てる親御さんや、ご自身がギフテッドという方が気軽に相談できるブログを目指しています!
パンダになりたいくらい、パンダが好き。趣味はオーボエ。

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