もう本当に好きなように生きているとしか思えない、不登校のギフテッド息子。悩むは周りや親ばかり。ギフテッド―― いったいどんな特性を持っているのでしょうか?今回はそんなギフテッドの特性を秀才児との違いも交えてご紹介します。
ギフテッド児の特性
1.早ければ乳児期から並外れた注意力がみられる。
2.習得が速い。考えを素早く関連づけまとめられる。
3.多量の情報保持。記憶力が非常に良い。
4.年齢の割に並外れた語彙と複雑な文章構造をもつ。
5.言葉のニュアンス、比喩、抽象的な考えに対する高度な理解力がある。
6.数字やパズルを含む問題を好んで解く。
7.就学前に、ほぼ独学で読み書きスキルを身につける。
8.並外れた感情の深さ、感情と反応の激しさ、過敏さ。
9.抽象的、複雑、論理的で洞察力のある思考。
10.幼少期から理想主義と正義感がみられる。
11.社会的・政治的問題や不公正さ・不公平さへ関心を示す。
12.長時間の注意持続、粘り強さ、強烈な集中力。
13.自身の考えることで頭がいっぱい。白昼夢。
14.自身や他者のできない状態や遅い状態にいたたまれなくなる。
15.基本的スキルをあまり練習なしに早く習得できる。
16.鋭い質問。教えられたこと以上のことをする。
17.興味関心の幅が広い(ただし、一つの分野への強い関心を見せることもある)。
18.高度な好奇心。途絶えることのない質問。
19.実験や違う方法で試すことへの興味関心。
20.普通は考えないような方法や斬新な方法で考えやものごとをまとめる傾向(拡散的思考)。
21.鋭くときに並外れたユーモア、特にダジャレを使ったユーモアのセンスがある。
22.複雑なゲームや枠組などを用いてものごとや人を仕切りたがる。
23.想像上の友だちがいる(未就学児)。鮮明なイマジネーションがある。
出典:「わが子がギフテッドかもしれないと思ったら」 ジェームス・T・ウェブ、ジャネット・L・ゴア、エドワード・R・アメンド、アーリーン・R・デヴリーズ 著 角谷詩織 訳 春秋社 2020年 p.31 表2 ギフテッド児の共通特性
いかがでしたか?お子さんやご自身に当てはまる・当てはまらない、など色々あると思います。わが家のギフテッド息子の場合、6.と7.は当てはまりませんでしたが、4.10.11.は非常によく当てはまっていました。特に4.の「年齢の割に並外れた語彙と複雑な文章構造をもつ。」について。彼がまだ幼稚園児の頃、祖父母相手に敬語で話して仰天された!というエピソードがあります。
では次に、秀才児との違いについて。
秀才児 | ギフテッド | |
質問スタイル | 答えのある質問をする。 | 容易に答えられない質問をする。 |
習得の速さと概念の応用 | 段階を踏んで概念を習得する。 | ステップを飛ばして習得する。 |
感情の様相 | 感情をそこそこコントロールできる。 | 全身全霊の感情。強烈。 |
興味関心の程度 | 多くのことに興味がある。 | 強烈な興味関心。惹きつけられたことに没頭する。 |
言語能力 | 年齢相応の言葉遣いをする。 | 並外れた量の高度な語彙を用いる。 |
公正さへの関心 | しっかりした考えを述べることができる。 | 強烈な関心を示し、グローバルな視野で考える。 |
これを見ると、ギフテッドは何かと「強烈」であることがわかります。はい、ギフテッド息子はすべて当てはまっています。これでもか!というほどに。なかでも、育てるうえで手を焼いたのが「強烈な感情」。それはもう、ジェットコースターに乗っているような感じでしたね。あと、思い出すのは「自分がどこにいるのかわからなくなるような感覚になるときがある」と言われた小1の夏。???ですよね、もう。大きな病院を紹介され、血液検査から脳波まで調べられましたが異常なし。6年生になって「ああ、あれね。自分で自分を客観視しているような感覚だった」と本人。なるほど。5年前のことを覚えていたことに、まず驚きました。
次回(第6回)は【ギフテッド、学会へ行く!】です。不登校のギフテッド息子、学校大好きな娘、ままぱんだの3人が、学会へ行ってきます。子どもたちは何を学び、何を感じるのでしょうか?そして、ままぱんだは「うな丼」を食べられるのでしょうか??どうぞお楽しみに!
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