第47回 ギフテッド、学校との付き合いかた ~魔法の言葉「言い聞かせます」~

宿題やらない、やっても雑(それも仰天レベル!)。かと思えば、おおよそ年齢にそぐわないことに興味が向き、徹底的に調べる。また、知りたい!やってみたい!と思ったら、あとさき考えずに行動。案の定、部屋は水浸し、ラベルライターは土砂降りの雨の犠牲に…。挙句、思いどおりにならないとかんしゃくを起こし、本人も泣き疲れて寝るという笑えない展開。

家の中でもこんな状況なのに、担任の先生からは「困ってます」という内容の電話が容赦なくかかってくる。体力的に精神的にも疲れ果て、もう魂が抜けたような状態で先生の話を聞く。電話越しに聞こえてくるのは、わが子の至らない点ばかり。いたたまれなくなり、思わず電話を切ろうとしたままぱんだ。そんなときに口をついた言葉が「言い聞かせます」。

今回は、学校と付き合っていくうえで気持ちが楽になる言葉をご紹介いたします。この言葉の持つ力に気づいてからの8年間、学校からの電話や、先生からの苦情にも似たお話に心をすり減らさずに済んでいます。ままぱんだが気づいた魔法の言葉「言い聞かせます」について、エピソードを交えながら解説します。

キレた母が口にした言葉「言い聞かせます」

そう、あれは子ぱんだ1(ギフテッド)が小学3年生になってしばらくしたときのこと。新しい先生になり、親子ともども「なんか、合わないな」と感じていました。「明るく元気で、質問にははきはきと答える素直な子ども」、いわゆる子どもらしい子どもが好きそうな先生(女性・30代)でした。そんな先生の理想像とは対極に位置していた子ぱんだ1。恥ずかしがり屋でおとなしく、自信もなさそうで、もじもじしてる。それなのに、まったく素直ではなく、大人からすれば痛いところ(矛盾点)を突いてくる。要するに生意気。ままぱんだの心はざわついていました。嫌な予感がする…。

その予感は、ほどなくして的中することに。進級して2か月も経たない5月の終わり、ついに電話がかかってきたのです。担任の先生が言うには、「子ぱんだ1くんは掃除をサボっています。言っても聞きません。なので、見せしめとして他のクラスへ行かせました」とのこと。まあ、掃除をサボったのは悪いし、掃除をするよう言われたのにそれでもやらなかったのも悪い。見せしめとして~、のくだりは「はい?」と思いましたが。電話のあと、子ぱんだ1に事情を聴き、ちゃんと掃除するよう伝えました。

そして翌日…。また電話がかかってきました。「子ぱんだ1くん、わたし(先生)のまわりばかり掃除していたので、他のところも掃除するよう言いました」ですって。ちゃんと掃除してるじゃん!それも昨日の今日だから、ちゃんと掃除していることがわかってもらえるよう、先生の近くで掃除したんでしょ?先生、サボらず掃除したことはほめてくれました??ひとこと、「ちゃんと掃除してえらいね」のあとに「他のところも掃除してね」ならよかったのに。昨日は、ひたすら「すみません…」と必死に謝ることしかできなかったままぱんだですが。もうね、張り詰めていた糸がプツン…と切れたのを感じました。それ以降も先生は色々と話していましたが、こちらには何も入ってきませんでしたね。そして最後、「言い聞かせます」と言って(もちろん棒読み)電話を切りました。これを言って、ようやく話を切り上げられた感じです。

なにをしても怒られる!?

掃除をサボって怒られ(これは仕方ない)、サボってはいけないと先生の近くで掃除をして怒られる。もう、どうすればいいっちゅうねん!!って感じだったでしょうね。子どもからしたら。言った先生に「怒って言った」つもりがなくても、前日に見せしめされたばかりですからね。そして実際、親に電話がかかってきています。学校から帰った子ぱんだ1が、「掃除してもしなくても、先生に怒られる…」とうなだれていたのを、いまでも鮮明に覚えています。結局、合わないと何をしても注意される、ということを親子ともども身をもって感じた出来事です。気に入られていたら、こうはならなかったでしょうから。

「もう生きていたくない」と泣き叫んだのは、この出来事の数日後でした。児童精神科に通い詰めたのも、WISC-Ⅳの検査をしたのも、この年です。微生物の研究に出合ったのも、尊敬できる人々(大学の教授、企業の研究者)に出会ったのもまた、この年でした。

「言い聞かせます」の効力① 先生に対して

「言い聞かせます」――落ち着いた声でゆっくりめに、ただし堂々と。すると、なぜか先生は納得したような表情(電話の場合は声の表情)になるんですよね。「すみません」という単なる謝罪ではなく、「本人に言い聞かせることにより、改善に向かう」ことが期待される言葉だからかもしれません。ままぱんだの主観ではありますが。で、先生も納得すると話が長くなりません。結果、それが苦情の電話だったとしても(たいていの場合、そうですよね💦)、延々と聞かされることはなくなります。親としても、わが子の至らない点やよろしくない行動をお説教のように聞かされるのは、わかってはいてもつらいものです。特に、ギフテッドの特性からくる「至らない点」なんて…。先生やまわりから見れば「困る部分」なのでしょうが、そういわれても治しようもなく、なんとか対処していくしかないのです。親はもちろん、本人も苦しみながら、それでもその特性と付き合って生きていかなければなりませんので。まあ、その特性こそがギフテッドをギフテッドたらしめているものなので、先生が言う「困る部分」を治してしまったらもう「自分」ではなくなってしまうのですけれど…。

「言い聞かせます」の効力② 自分に対して

ここまで読んでくださったあなたに、ままぱんだが最も伝えたいことがこれ。「言い聞かせます」という言葉、この言葉のいいところは、親自身の心をすり減らさずに済むということです。すみません、すみません…と謝ってばかりいると、自分自身がダメな存在に思えてきてしまうのですよ。過去のままぱんだです。すみません、子どもが○○できなくて。すみません、生意気で。すみません、先生と口利かなくて!?もう自己肯定感だだ下がりです(泣)。あ、ちなみに担任の先生と口を利かなくなったのは、何を隠そう小学3年生のときのままぱんだです。親が職員室に呼ばれ、父が行ってきたというのを覚えています。

「すみません」の代わりに、「言い聞かせます」と言ってみる。先生がどんなに感情的になっていたとしても、対面だったら相手の目をまっすぐ見て、落ち着いて、はっきりと聞こえる声で、ゆっくりめに言うのです。「言い聞かせます」と。子どもにしっかり言い聞かせますが、それ以上なにか?と心の中でつぶやきながら。それでも話を切り上げずに苦情を言い続けた先生に、ままぱんだは出会ったことがありません。だから大丈夫!もうこれ以上、自分の心を擦り減らさないで済みます。

これは、ギフテッドに限らず使えるとままぱんだは思っています。というのも、子ぱんだ2(定型発達)でこんなことがあったからです。よろしくないこと(終業式に荷物を持ち帰らなかった)をして先生から連絡があったとき。もちろん、先生はお怒りなので電話の声が平坦(抑揚がない)なのですが、それに動揺することなく「(二度としないように)言い聞かせます」と言いました。すると、「お願いします」とだけ言われて話が終わったのです。もし、「すみません」とひたすら謝罪ばかりしていたら、もっと話が長くなっていたかもしれません。そして、ままぱんだ自身の心もすり減ってしまう。

そうならないためにも、先生から苦情を言われたときには魔法の言葉「言い聞かせます」を活用していただけたら、と思っています。


ギフテッド児を育てていると、園や学校から呼び出されたり、そこまでいかなくても電話で困りごとを言われたり…と、定型発達児以上に苦労が降りかかってきます。なので、サバイバル術ではありませんが、少しでもストレスを減らす方法を知っておくことは大事です。失敗だらけ(!?)で生きてきたままぱんだの経験が、なにか一つでも、誰かの役に立てることがあればいいな。そんな思いで書いています。

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ままぱんだ

1981年愛知生まれ。ギフテッドが幸せでいられる方法を模索したいという思いから、このブログを立ち上げました。ギフテッド児を育てる親御さんや、ご自身がギフテッドという方が気軽に相談できるブログを目指しています!
パンダになりたいくらい、パンダが好き。趣味はオーボエ。

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