ギフテッドって遺伝?それとも育った環境でそうなるの?
ギフテッドについて調べたことがある人なら、一度は疑問に思ったことがあるこのテーマ。行動遺伝学などの専門分野で語られることも多いですが…。専門家でも何でもないままぱんだ(私)はこう思っています。ギフテッドは遺伝だ、と。ただ、環境が関係ないというわけではもちろんなく、ギフテッドの才能を活かすのも潰してしまうのも環境次第だと考えています。
ということで、今回は【ギフテッドと遺伝 ~それは遺伝か環境か?~】をテーマに語ります。ギフテッドは遺伝だ、ってどうして思った?そう思うようになったきっかけは?環境次第ってどういうこと?家庭環境?学校生活?ギフテッドが幸せでいられる環境って?などなど。おしゃべり大好きなままぱんだ🐼が思うままに書いていきます♪
ギフテッドは遺伝だと思う理由
これね、周りをよーく見ると分かるんです。どういうことかというと…。たとえば子どもがギフテッドだとする(WISCなどの検査を受けていなくても、ギフテッドの特性が見られる、でもOK)。そうしたら、まずは両親を見てみる。はい、自分たちです(笑)。母親か父親、どちらかにギフテッド特性が見られることもあるでしょう。いいえ、の場合。上をたどります。母方の祖父母、父方の祖父母。隔世遺伝もありますからね。どうでしたか?親戚に似たような人がいた!というケースもあるかもしれません。
身長や体質が遺伝するのと同じように、ギフテッドという形質も遺伝するのではないか?とままぱんだは思っています。そう思うようになったきっかけは、絶賛不登校中のギフテッド息子。小3の頃、発達クリニックからの帰り道で言われた「お母さんおれのことヘンだって言うけどさ、そのおれと話が合うってことはお母さんもヘンだってことじゃない?」、息子の主治医から言われた「お母さん、○○君(息子)と似てますね…」。この2つが忘れられず、ままぱんだ自身のこれまでの人生を振り返りました。
そしたら!!見事にギフテッド息子にそっくりだったんです。じゃあ、ままぱんだは誰に似た?と思って両親を思い浮かべてみたら…。父でした。父とは話が合って、色んなことをよく話したなあ。じゃあその父は?あっ、おじいちゃんかー!ままぱんだが生まれる前に亡くなっていたので、話したことはないけれど、父から聞いた話から想像するに「ぶっ飛んだ人だったんだなー」と(笑)。はい、つながりました!ちなみに、父も祖父も組織で働いたことはありません(←ここからも、組織になじめないことが分かる)。これはままぱんだ家のエピソードですが、ギフテッドの周りを観察すると似たような人が見つかるかもしれません。あと、ご自身がギフテッドという方。何か話が合うなあ、と感じる人がいたら、その人もギフテッドかも。ギフテッド同士は不思議と話が合います。居心地もいいですしね。
環境も大事(家庭・学校)
ギフテッドが遺伝だとしたら、環境はどう関係してくるの?環境は大事、これはままぱんだも痛感しています。まず家庭環境。ギフテッドが家で安心して過ごせるかということです。それには理解者が不可欠。家族みんなが理解者、というのが理想ですが、少なくとも両親(どちらかでも)は理解者であってほしいです。自分のこと誰も分かってくれなくて、いつも叱られてばかりだったら…。もう絶望です(泣)。ギフテッドはたいてい学校でも違和感を覚えてつらい思いしてますからね。
とはいえ、毎日忙しいのに困らせてくるギフテッドをどう理解すればいいの?と思うことでしょう。できないことの方が多くて、何なら学校からも電話がかかってくる、挙句の果てに学校へ呼ばれる(!)。ままぱんだも経験済みです、一通り(笑)。も~~~っ!!と思いながらもギフテッド息子の話(言い分)を聞きましたよ。そしたら、泣きながら話すわ話すわ。こちらはただ聞いてるだけ。でもそれが良かったんだと思います。ポイントは否定せずに聞くことですかね。うんうん、って聞いてもらうだけで安心するようでした。
ちなみに学校生活ですが。こちらは本当に難しいです。学校って基本的に定型発達の人向けに作られていますから(大多数は、という意味です)。学校の先生は、簡単にできることはすぐ対応してくれます。目が悪いから席を一番前にして、みたいな。でも、「ギフテッドだからこういう対応して」とお願いしたところで、一人だけ特別待遇するわけにはいかないので難しい。それに、先生からしたらギフテッドは生意気に見えてしまうケースも(配慮をお願いするのがさらに難しくなる)。なので、配慮をお願いする場合は診断書(医師の意見書でも)がおすすめ。たとえば、感覚過敏で特定のものが食べられないとき、「これこれこういう理由で食べられません」みたいな医師の意見書があると心強いです!これを提出すれば、給食を完食しなくてもよくなるでしょう。親の意見より医者の診断書、です。
ギフテッドが幸せでいられる環境とは
これはズバリ、「自分のことを理解してくれる人がいるか、そういう場所があるか」に尽きます。学校生活に求めるのはおすすめしません。じゃあ家庭以外にどこに求める?それは、習い事や色んな体験です。親以外に尊敬できる人を見つけられるとベスト!親はダメですよ、口うるさいことしか言いませんから(笑)。ギフテッドが尊敬できる人って??それはその子によりますが、ギフテッド息子の場合は大学の先生でした。とある分野に興味を持った当時小3の息子。この本を監修した先生に会いたい!と大学のオープンキャンパスへ行き、先生のみならず研究室の学生さんからも色々と教えてもらって大満足。学校の自由研究だけでなく、学会発表も重ねるなど生き生きとしていましたね。
ギフテッドって、本当に興味を持ったことはとことん深掘りするので親の知識をはるかに超えます。なので、そんなときに親ができることはその道の専門家とコンタクトを取ること。正直それくらいしかできません。でもそれが、生きづらいギフテッドの光(生きがい)となるのです。
ちなみに、ままぱんだは書道とピアノというごく普通の習い事をしていました。それでも、心のよりどころにはなっていましたね。変わった習い事でなければダメなわけでは全然ありません。
いかがだったでしょうか?今回はギフテッドと遺伝についてお話ししました。ギフテッドであっても、その特性と上手く付き合って幸せに人生を歩んでいってもらいたいものです。
さて次回、第26回は【ギフテッド息子、不登校をカミングアウトしたらこうなった】と題してお送りします。子どもの不登校、悩みますよね。子どもは学校へ行かない、学校からは電話やメールがくる。焦る親を尻目に好きなように過ごす子ども。もうどうすれば!?ギフテッド息子の不登校をカミングアウトしたままぱんだが、その後の経緯を書き連ねます。お楽しみに♪