第10回 ギフテッドにとっての苦手克服、それは無理ゲーだった

苦手な科目を頑張りましょう―― それは小中高を通して呪文のように言われ続けてきた言葉。学校ではもちろんのこと、塾や場合によっては家庭でも。ギフテッドじゃなくても苦手なことを克服するのは大変なのに、これが得意不得意の差が激しいギフテッドだったらもう無理ゲー。はい、終わってます(笑)。英才型のギフテッドであればそもそも苦手な科目はないかもしれませんが、ここでは2E型に近いケースについて書いていきます。

苦手なことはやりたくない!頑張ったところで…

たいていの人は、1つや2つ苦手なことがあるでしょう。ままぱんだは苦手なことのほうが多いです(泣)。単純作業とか、スピードを求められる作業とか、めちゃくちゃ苦手。小学校の時は算数と理科が大の苦手でした。理科では昆虫の体を描けず(頭・胸・腹に分かれてるってやつです)、算数にいたっては5年生のテストで0点を取るレベル!もう落ちこぼれ代表、みたいな感じです。でも、決して勉強していなかったわけじゃないんです。少なくとも宿題はやっていましたし。じゃあ、何でここまでできないのか??

そもそも苦手なことって、みんなと同じようにやって平均よりできないから「苦手」になるんです。

だから「次第にやりたくなくなる→ますますできなくなる→苦手になる」の悪循環。もちろん先生には「がんばりましょう!」って言われます。で、自分でも頑張ってみます。でも…できない(やる気、消滅)。まったくできないわけじゃないけれど、テストで平均点に届かない。めちゃくちゃ頑張っても平均レベル。やっと平均に到達したという感じなので、先生も褒めてはくれません(褒めてほしい…)。そうなんです。苦手なことに多大なエネルギーを使って多少できるようになったところで、誰も褒めてはくれないのです。だからモチベーションも上がらないし、できない自分に絶望するので自己肯定感だだ下がり。頑張ったところで、苦手なことは苦手なままなのです。

苦手克服は人生の時間の無駄遣い ~それよりも「得意」を磨く!~

苦手克服って、ままぱんだからしたら超えられない壁のように思えます。苦手なことをいやいや頑張るくらいなら、得意なことに時間を割いたほうがいいに決まってる。人生において時間は有限です。苦手克服のために使う時間は無駄遣いとも言えます。翻って、得意なことはやっていて楽しいし、だから覚えられるし、テストでも高得点が取れる。苦手の反対で、いいことづくめです!ままぱんだは国語が得意でした。漢字にいたっては習っていなくても読み書きできるほど。特に勉強したわけではないけれど、テストでは常に満点に近い点数。もちろん褒めてもらえます。褒められるとうれしいから、さらにやる気になる。知識もどんどん増える。自信もつきます。苦労して苦手なことをやるよりはるかにいい!苦手克服に重点を置かないほうがいい理由、それは頑張ってもそれが得意な人には絶対にかなわないからです。

苦手なことと、どう付き合っていくか?

苦手なことより得意なことをやる。そうしたいけれど、苦手なことをまったくやらないわけにもいかない。特に学校だと苦手な科目だって勉強しなければいけない。さあどうするか?苦手なことは最低ラインでいいんです。中高でいえば赤点(30点くらい)レベル。平均点を目指すと途端に苦しくなります。もちろん先生には言っちゃだめです(笑)。仕事だったら職場で指示されたことは一度はやってみる。で、できなかったら次からはもう頼まれないので大丈夫です。え、そんなんでいいの?と思われたでしょうか?でもこれでいい!とままぱんだは考えています。苦手なことは最低ラインをクリアできればOKにして、得意なことをとことん伸ばす。そのほうがギフテッドは幸せに生きられると思うのです。

次回(第11回)は、【できないことばかり指摘されるギフテッド ~もっと褒めてほしい!~】です。中学に入って、できないことばかり指摘されるようになったギフテッド息子。不登校の現在から、1年生の頃のできごとを振り返ってみます。お楽しみに!

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ままぱんだ

1981年愛知生まれ。ギフテッドが幸せでいられる方法を模索したいという思いから、このブログを立ち上げました。ギフテッド児を育てる親御さんや、ご自身がギフテッドという方が気軽に相談できるブログを目指しています!
パンダになりたいくらい、パンダが好き。趣味はオーボエ。

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